個人再生を2回やっても終わらなかった。FXに移っただけだった

 

個人再生を2回やった。

1回目はスロット、競馬、あと女と酒。全部やっていた。それで限界になって個人再生した。
「これで終わりにする」と思った。
終わりにならなかった。

2回目はFXがメインになった。スロットも競馬も完全にはやめていない。ただ比重が変わっただけだった。
自分の中では「FXは投資だから違う」と思っていた。たぶん、そう思いたかっただけだ。
結果は同じだった。むしろ悪かった。

最終的に高級車を売った。
他に売れるものがなかった。というより、売れるものの中で一番大きかった。
それを現金にして、FXに突っ込んだ。

「取り返せる」と思ったわけではない。
もうこれしかないと思った。追い詰められた人間の最後の一手だった。
負けた。

その時点で2回目の個人再生に踏み切った。
他に選択肢がなかった。

2回目の個人再生の認可が下りた。返済プランも決まった。
弁護士に「これで大丈夫です」と言われた。
その翌月から、またFXをやった。

認可が下りてから、月に50万から100万負けた。平均するとそのくらいだった。
その夜は本当に終わった感覚になる。布団の中で動けない。
絶望とか無力感とか、そういう言葉では足りないくらい、もう無理だと思う。

翌日、現金を借りてくる。
個人再生中だからカードは作れない。だから人から借りる。
親に「すぐ返せる、〇月までには絶対返す」と期限まで決めて言った。嘘ではなかった。その瞬間は本気でそう思っていた。
嫁のカードも使った。知人にも借りた。
取り返すとか考えていない。もはや考えてすらいない。体が動く。

2回やって分かったことがある。

ギャンブルをやめても意味がない。FXに移っただけだった。
看板を架け替えただけで、何も変わっていなかった。
スロットも競馬もFXも、自分にとっては全部同じものだった。

そして「認可が下りた=解決した」は完全に間違いだった。
1回目も2回目も、同じ勘違いをした。

借金が減っただけで、何も変わっていない。
使える金と環境がある限り、同じことをする。
スマホ一台、現金一枚あれば全部できる。
仕組みが変わっていないのに、人間が変わるわけがなかった。

今もまだ解決していない。きれいな終わり方はない。
2回目の個人再生中に、また借金を作っている。

ただ、一個だけ言える。

同じような状態のやつは、たぶんいる。
1回で懲りなかったやつ。個人再生中にまた借金したやつ。車を売って全部突っ込んだやつ。
そういうやつより、さらに下がいる。自分が2回やってまだ続けているからだ。
だから、ちょっとだけ安心していい。

でも、環境を変えない限り終わらない。
それだけは、2回やって確信している。